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本当の動物愛護とは

よく、インターネット上でも役所などでも

 

「殺処分0を目指して」という標語のような投稿をたくさん見かけるようになりました。

 

日本の殺処分数は本当に目を疑いたくなるような数字なのです。

 

その2割以上が、なんと

 

飼い主持ち込みという悲しい現実があります。

 

家族として生活してきたペットを保健所に持ち込むなんて

私には考えられませんが

 

その理由の多くは

 

「引っ越し先では飼えないから」

 

「病気だから」

 

「噛むから・吠えるから」

 

などという耳を疑いたくなるようなことばかりです。

 

そんな現状をただ嘆いてばかりいても

何も変わりません。

 

ペット産業についての批判もありますが

今すぐできることは

 

自らが

無責任な飼い主にならないこと。

 

そして飼い主による保健所持ち込みを1頭でも減らせるように行動を起こしていくことだと感じています。

 

新たに犬猫を飼いたいと考えている方に

ペットショップで犬を買うのではなく

動物愛護センターなどから保護犬の里親さんになることも検討していただきたいと思っていますが

 

犬種にこだわる方々や子犬子猫からと考えている方が非常に多いことから

まずは、犬猫の専門家に飼う前に相談していただきたいなって思うのです。

 

自分の家族や住居環境、生活スタイル、近隣のことなどを踏まえて

どんな犬猫を迎えたら幸せに共生できるかをアドバイスしてくれます。

 

先日も話題になったのが

 

一人暮らしの70代の母親にボケ防止ということで

離れて暮らす娘さんが

ペットショップで子犬を購入してプレゼントした犬種は

なんと「ジャックラッセルテリア」!

 

ジャックラッセルは小型犬ですが、大型犬並みの運動量が必要です。

その上常に落ち着いて寝そべっていることが好きな子は少ないので

ご高齢の一人暮らしの女性に向いた犬種ではありません。

でも、ペットショップの販売員はなぜそのことを伝えなかったのでしょう。

 

応えは簡単です。

 

知識がないのです。

 

もしかしたら知識があったとしても、販売ノルマのある販売員は

売ることだけが目的なのかもしれません。

 

専門家に相談したら

決してご高齢の一人暮らしの方に「ジャックラッセルテリア」などはすすめません。

 

また、チワワやトイプードルは

お散歩は週に2~3回でいいと

ペットショップの販売員に言われたという飼い主さんも多くいます。

 

小型犬だからと言って

お散歩が週に2~3回でいいなどということはありません。

「猫はお散歩しないから楽ちん」

という理由だけで猫を迎えて

夜中に走り回ったり、カーテンや壁などをボロボロにしてしまったり

春先はうるさく鳴いて近所から苦情がきたりなど、

そんな理由で保健所に持ち込んでしまう方もいるのです(T-T*)

 

無知は罪です。

犬猫を飼う前に勉強をして欲しいです。

 

家に迎えてから

「こんなはずではなかった」

ということにならないように

犬猫のことを勉強してから迎えていただきたいです。

 

動物は「もの」ではありません。

欲しいから買って、飽きたら捨てる、困ったら捨てる、無責任な飼い主さんにならないために

もし友人やご近所さんが

「犬か猫を飼いたいの」と相談されたら

正しい知識をアドバイスしてください。

一人一人のそういった行動が、少しずつでも悲しい動物を生み出さない未来を作り上げていくと思います。

 

日本の全ての犬や猫たちが

「生まれてきたよかった」

と幸せな気持ちで過ごしてくれるように

 

できることから少しずつ・・・