またしても犬の咬傷事故ーフレンチブルドッグ

またも、犬の咬傷事故のニュース・・・

 

フレンチブルドッグが家から逃走し

公園で遊んでいた3歳~6歳の幼児3人と、35歳の女性が噛まれたという報道がありました。

 

噛まれたり追いかけられたりしたお子さんたちは、身体の傷は癒えても

犬に対する恐怖心を拭い去るのはきっと大変です・・・・。

 

悪者になったフレブルちゃんも

とても可哀相です。。。

悲しいですね。とても・・・

 

飼い主さんは80代の女性に預けていて

そのお宅の玄関から逃走したということで

きっと、家に帰りたいと思って逃走したのでしょう。

この事故は防げた事故です。

80代の女性に預けられる状態だったのか、しかりしつけされていたのか・・・と考えてしまいます。

 

フレンチブルドッグは、噛み癖のある子が多いです。

その反対に、セラピー犬として活躍しているフレブルもいるのです。

犬種のせいにして、「噛む」のは仕方ないとしつけを放棄してほしくないですね・・・。

 

呼び戻しがしっかりできていたら、こんな悲しい事故は起こらなかった・・・

 

その前に、噛み癖や逃走壁のある子を

しかも80代の女性に預けるって・・・飼い主さんの責任問題です。

しつけをしっかりすることと、

預け先に負担にならないような配慮と、預け先の選択も飼い主さんがしっかりするべきでした。

 

この子の飼い主さんに、ぜひしっかりとしたしつけをして下さいとお願いしたいです。

 

噛み癖・逃走癖のある子のしつけ方法

噛み癖のある子の改善方法

 

まず、なぜ噛むか問う理由や状況をしっかり把握することです。

 

犬も何も理由がないのに噛んだりしません。

 

 

 

・恐怖心からの噛み癖

痛いこと、恐いこと、嫌なことなどから自分を守るために噛む

 

痛いところがある場合は、「ここが痛いの」と教えてくれるわけではありませんので

まずは健康診断が必要です。

その際には獣医さんに状況をしっかり説明して必要な検査をしてもらってください。

 

虐待(保護犬に多い)や手術などで恐い思いや嫌な思いをしたことのある子は

人間は怖くない、優しいものだということをじっくりゆっくり時間をかけて犬に理解してもらう。

おやつを使ったり、遊びを取り入れながら、犬が一番喜ぶ方法で。

 

・優位性からの噛み癖

僕がえらいんだぞ!強いんだぞ!など、自分を上位に見せるために噛む。

これは、飼い主さんとの普段の関係性を改めることで

解決できます。

甘やかすことは可愛がることではありません。

犬は従うことで魂が満たされる子がほとんどです。

噛むような犬ほど、飼い主さんとの関係性がよくないのです。

 

・独占欲・執着心からの噛み癖

咥えているものや自分のおもちゃやフードボウルなどを取られないために噛む。

自分のテリトリーだということを主張するために噛む。

 

上記の関係性を改善していくと、軽減していきますがこれもたくさんの練習が必要です。

咥えているものを離すことが、喜びに変われば早く解決していきますので

これはプロのトレーナーさんと一緒にチャレンジして下さい。

陽性訓練をしているトレーナーさんを探してくださいね。

 

・パニックからの噛み癖

パニック癖のある子に多い噛み癖。

興奮度が高く、恐怖心を感じたり、驚いたりした時にパニックになりやすい子は

落ち着くこと、落ち着けるように導くことが大切です。

パニックになってから対処するより、パニックになる前の状態を把握して対処しましょう。

こういう時に役立つのが基本トレーニングです。

 

どんな状態のワンちゃんたちも、基本トレーニングは大きなサポートツールです。

日頃から

オスワリ、フセ、マテ、アイコンタクト、オイデは

毎日遊びのように楽しく取り入れていって下さい。

逃走癖のある子の改善方法

 

脱走したことのある子、

リードから逃れることに必死になる子、

玄関を開けると、勝手に飛び出してしまう子、

逃走にも色々あります。

 

今回のフレブルちゃんのような、咬傷事故もそうですが

交通事故に合ってしまう可能性もありますし

飼い主さんのそばにいることを安心できるようにしていきましょう。

 

・玄関を飛び出してしまう

玄関ではいつも穏やかで従順であるという練習をします。

飛び出ないようなゲートを付けているだけでは、行動改善はしません。

そのゲートがなかったら、玄関から飛び出てしまいます。

違う場所、預けた先、色々なところでも応用がきくように

ゲートがなくても飼い主さんより先にドアから出ないという習慣をつけていきます。

これも、間違ったやり方をすると逆効果なので、

ぜひ、陽性訓練をしているトレーナーさんに依頼して取り組んで下さい。

 

・リードを噛みちぎったり、引っ張って逃走してしまう

「リードが着いている方が好き」と思わせることが成功の秘訣(*^^*)

その子の性格や、どういう時にそのような状況になるからにもよりますし、

やり方も様々ですが、簡単なのはおやつを使う方法です。

リードを着ける時、着けてから、お散歩中、帰って来てから、リードを取るまで

オスワリやフセなどの簡単なコマンドを言いながら

おやつを与えていきます。

そして苦手なワンちゃんや苦手な場所に遭遇した時も、オスワリやフセのあとに

特別なおやつが出てきます。

毎日こういう経験をしていけば、リードを噛みちぎることもなくなります。

 

愛犬との信頼関係を再構築することも忘れないでくださいね。

 

噛む子、逃走する子は、精神的に不安定ということです。

接し方が間違っているということです。

 

間違っているということを認めることから始めましょう。

 

愛するワンちゃんのために

周囲にも愛されるワンちゃんを育てていきましょう。

 

咬傷事故などが二度と起きないように

絆をしっかり育んて行きましょう。

 

怪我をした方々の早期の完治と、犬に対するよくない感情が払拭できる日を祈ってやみません。