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狂犬病予防接種の真実【愛犬の健康と長寿のために3】

前回もブログで混合ワクチンについて書きました。

法律で義務化されている家庭犬の「狂犬病予防接種」の真実です。

私たちの大切な愛犬を守っていくために・・・

 

 

狂犬病予防接種の真実

 

「狂犬病」は犬だけの病気じゃない?!

 

本当は3年に1回でも大丈夫?!

 

狂犬病予防接種で

 てんかん・甲状腺疾患発症?!

日本では「狂犬病予防ワクチン」は、

全ての家庭犬に年1回の接種が義務づけられています。

抗体検査もせずに、抗体があろうがなかろうが・・・

義務だからと毎年強制されています。

 

その狂犬病予防接種について2017年の毎日新聞

東京大の杉浦勝明教授(獣医疫学)らの研究チームが、

接種間隔を2~3年に広げても効果が持続する可能性が高いことが

分かったとして、国際獣医学誌「プリベンティブ・ベタリナリー・メディスン」に発表しています。

もう4年経過していますが、それについて狂犬病予防法の見直しが

されていないことはがっかりしますが・・・

こうして発信していくことで私たちの大切な家族である犬たちを守ることになると信じて、

シェアしていきます。

杉浦教授チームの論文によれば、

 

「接種スケジュールによっては3年に一回の摂取でも対応が可能だ」

ということです。

 

以下記事抜粋

 

国内のすべての犬に年1回の接種が義務づけられている狂犬病予防ワクチンについて、

接種間隔を2~3年に広げても効果が持続する可能性が高いことが分かったとして、

東京大の杉浦勝明教授(獣医疫学)らの研究チームが

国際獣医学誌「プリベンティブ・ベタリナリー・メディスン」に発表した。

 日本では狂犬病予防法で毎年の接種が義務化され、

国内で承認済みのワクチンの有効期間は1年とされる。
一方、近年は接種による副作用(*1)のリスクが重視され、海外では有効期間3年のワクチンが主流だ。
日本の獣医師の間でも、接種方法の見直しを求める声がある。

 研究では、国内で接種後1~3年が経過した144匹について、

ワクチンによる抗体価がどう持続するかを、医学や疫学の分野で用いられる統計処理方法で分析。
過去の接種回数が1回▽2~4回▽5回以上--の3グループに分け、

1年を超えて効果が続く割合を比較した。

 この結果、過去に5回以上接種したグループでは、

2年後も96.9%、3年後でも93.0%の犬が十分な抗体価を維持した。
2~4回接種のグループも、2年後は92.1%、3年後は83.0%で抗体価が保たれた。
一方、1回だけの接種では、2年後も十分な抗体価を維持した犬は54.8%にとどまった。

 杉浦教授は「最初の接種から1年以内に2回目を打った方が効果が維持されやすく、

その後は間隔を2~3年に広げても有効と分かった。

ワクチンによる副作用リスクや飼い主の経済的な負担を考慮し、

年1回接種の見直しを検討すべきだ」と話している。

 

転載文献 毎日新聞(2017).狂犬病予防ワクチン2~3年間隔でも有効 

東大教授ら,東京,毎日新聞社.THE MAINICHI NEWSPAPERS.

*1 嘔吐・下痢・痙攣(てんかん発作)・甲状腺疾患・肝機能障害など

「抗体」が残っているか検査を受ける犬=安田獣医科医院 朝日新聞より
「抗体」が残っているか検査を受ける犬=安田獣医科医院 朝日新聞より

皆さんはここまで読んで

ふ~んと納得して終わりではないと思います。

 

人間でも毎年毎年予防接種しているのはインフルエンザくらいではないでしょうか?

新型コロナのワクチンでも、2回目に大きな副作用が出る人が多いですよね。

人間ですらそうなんです。

予防接種は犬の身体に大きな負担を強いています。

 しかも、毎年です!!毎年!!

 

予防接種直後にアナフィラキシーショックで死亡例もありますし、その後アレルギー発症やてんかん発症・肝機能障害・甲状腺疾患の引き金になっていることも多々あるのです。

 

狂犬病の抗体検査は、動物病院では現在行っているところは無いです。

 

一般社団法人生物科学安全研究所です。

犬等の輸出入検疫規則(平成11年農林水産省令第68号)に基づく狂犬病の抗体検査を実施する検査施設ですので、一般の家庭犬は動物病院で採血してもらい送っていただく方法

しかも13000円と費用が高額です。

できれば動物病院で気軽に検査できるようになってほしいものです・・・

動物製薬会社に検査キットなどを作っていただくなど頑張っていただきたいです。

そしてその抗体検査の結果票を狂犬病予防法に有効になって欲しいです。

 

私たちはただの愛犬家ではありませんよね。

犬や猫をペットとして飼っているというよりは、

 

家族です。

 

わが子同様、いえ、子供のように進学したり一人暮らしをしたり、

結婚して家を出ることがないので、わが子以上かもしれません。

 

その命が尽きるまでずっと一緒にいる大切な家族なのです。

だから、狂犬病予防接種の影響で犬たちが罹患しなくてもいい病気にならないように

どうか毎年の接種義務から、

抗体検査をしてからの接種が可能になることを希望します。

 

せめて3年に一回接種。

 

それと「狂犬病」というネーミングも変えて欲しいです。

この病名が大きな誤解を生んでいるからです。

 

狂犬病は哺乳類全般の伝染病です。

犬だけではありません。猫も牛も豚も動物園の動物たちも全部の哺乳類が感染するのです。

もちろん、人間もです。

 

危険なのは犬ではなく海外から輸入されるすべての哺乳類だ.

しかし,現在の検疫制度は狂犬病の防止には無力といっていい.

感染のおそれのある動物が無検疫で大量に輸入されているからだ.
 最も危険とされるコウモリもそうだ.

米国では犬と同等の危険性があると警戒されているフェレットも,

日本では年間1万5千頭以上が検疫なしで国内に入ってきている.

「万全な対策をとっており,国内発生はあり得ない」とされたBSE(牛海綿状脳症)があっさり侵入したように,

狂犬病の「上陸」は現在の検疫制度下では十分ありうるのだ.」

と2003年3月27日 朝日新聞 私の視点に長野県の加沼医師の記事が掲載されています。

 

それなのに日本では、何故か家庭犬だけに予防接種をしているのです。

毎年、抗体検査もせず犬の健康のことなど何も考慮されていません・・・。

 

犬だけに負担を負わせるのではなく、

他の対策を考えて欲しいと切に願います。

 

 

 私たち飼い主ができることは、現在では真実の知識を得ることくらいです。

 

声を上げていくことくらいしかできませんが、

このブログを読んで下さった方はぜひシェアしていただきたいです。