犬の健康について

犬の健康や長生き、病気についてのブログです。

 下記コラムもご参照ください。

2021年

9月

01日

狂犬病予防接種の真実【愛犬の健康と長寿のために3】

前回もブログで混合ワクチンについて書きました。

法律で義務化されている家庭犬の「狂犬病予防接種」の真実です。

私たちの大切な愛犬を守っていくために・・・

 

 

狂犬病予防接種の真実

 

「狂犬病」は犬だけの病気じゃない?!

 

本当は3年に1回でも大丈夫?!

 

狂犬病予防接種で

 てんかん・甲状腺疾患発症?!

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2021年

4月

15日

ドッグフードの正しい知識~健康と長寿のために~

皆さんは、愛犬にどんなフードを与えていますか?

 

愛犬の健康と長生きのために、一番重要なのが食べ物です。

人間の食べ物を与えている飼い主さんは少なくなっているとはいえ、

人間の栄養学と犬の栄養学の違いを知ることは大切ですね。

 

ドッグフードのパッケージに騙されず、

私たち飼い主が正しい知識を持ってドッグフードを選べるようにお伝えしたいと思います。

以前にも「茹で野菜を愛犬に与えるのはやめよう」というブログを書きました。

 

危険な添加物はもちろんですが

今度は炭水化物を与えるのはやめよう!ということを書きたいと思います。

 

それは炭水化物は犬にとっては大敵だからです。

 

炭水化物は犬猫にとっては大敵!

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2021年

4月

13日

フィラリア・ノミダニ予防はしない方がいい?

フィラリア、ノミダニ予防はしなくても大丈夫?

お金がかかり過ぎる?

犬の身体に大きな負担を負わせてしまう?

ネット情報に惑わされる飼い主さんが多い中、正しい知識をシェアしていきたいと思います。

 

私たち飼い主たちは、愛犬にはずっと健康で長生きして欲しいと願っていますよね。

病気にならないために、怪我をしないために、何かできることは全てやりたいという気持ちになります。

以前、混合ワクチンは

「病気を引き起こす原因になっていたら?」という内容のブログも書きました。

 

今年も我が家の愛犬は、抗体検査を受けて充分な抗体があったので混合ワクチンは見送りました。

抗体検査を受けるようになってからもう4年になります。

4年間、変わらず充分な抗体がありました。

ぜひ、このブログを読んで下さい。

 

でも、フィラリア・ノミダニ予防はどうでしょうか?

フィラリアという病気について

まず、フィラリア症という病気について、正しく知るということが大切です。

 

犬糸状虫という寄生虫が蚊から媒介して感染して心臓に寄生して起こる病気ということは

大体の飼い主さんはご存知かと思います。

蚊に刺されることを予防する方法と

蚊に刺されてから駆虫する方法などがあります。

 

サイトによっては、

感染してからの治療薬があるのだから、毎月犬の身体に負担をかける予防薬より

感染してからでも遅くない!!などと書かれているものがありますが

私は賛成しかねます。

 

それは、一度心臓に寄生して右心房肥大や色々な弊害を追ってから治療して

フィラリア成虫は退治できたとしても、心臓は完全に元に戻ることはないからです。

 

しかも、心臓に寄生したフィラリア成虫を駆除するためには

「ノミトサイドというヒ素剤」が使われるのです。

とても管理が厳しい毒薬です。

 

しかも、駆虫した成虫が血管に詰まりにくくなる薬と

成虫駆除のあとにも、抗ミクロフィラリア薬を飲むことになります。

 

成虫を完全に駆除できて治療が成功しても、

愛犬の心臓や肺、動脈などに起きた異常が完治することはありません・・・。

一生、その病気とも付き合っていくことになります。

たとえば、

 

・肺高血圧症

・肺性心

・右心房肥大

・右心房不全

 

その他、血管壁が厚くなることなど色々な症状が現れます。

 

フィラリア症の治療薬が非常に危険な毒薬な上に

完全に駆虫できたとしても、寄生虫によって起こった病気は残ったままになるとしたら

毎月の予防薬を使った方がよほど犬の身体に負担をかけない方法だということがわかります。

 

 

犬の健康を守りたいと思うのであれば、

フィラリア予防はした方がいいのです。

 

1ヶ月に一度服用させることで

フィラリアの予防薬は1ヶ月間効果を持続していると勘違いされている方も多いです。

 

実は、1ヵ月に一度駆虫をしているといった感じで、薬の成分が体内に残っているのは

約3日程度です。

 

ただ予防薬とはいえ、副作用や肝臓などの負担もゼロではないです。

 

でも色々なサイトやSNSなどの情報は、100%ではなく

色々な考え方があるということ、

できれば正しい知識を得られるように犬の健康学などを学んで

その上で判断していただきたいと思います。

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2020年

4月

14日

【愛犬の命を守るしつけ】落ちているものを食べない

犬の誤飲事故防止のしつけ

 

動物病院に緊急で運ばれてくる犬のうち、

誤飲事故がとても多くあるということもあり、

また訪問する施設にも食品や薬品など落ちているという万が一にも備え、

SMILE SMILEではパピートレーニングにもセラピードッグトレーニングにも

必ずこの練習を取り入れています。

 

お散歩中の拾い食い、室内でも犬にとって毒物となるものを勝手に食べないために

とても重要なトレーニングです。

 

勝手に食べないというしつけをしておくと、

まさか!!と思うものを飲み込んでしまって開腹手術など最悪の事態を防ぐこともできます。

 

テーブルから落ちた人間の食べ物を食べてしまうことも危険が多くあります。

玉葱、チョコレート、葡萄、ナッツ類など犬が食べたら大変なことになります。

 

 先日は、飼い主さんの常備薬(降圧剤)をうっかりコロコロと落としてしまい、

愛犬がそれを誤飲し、残念なことに亡くなってしまった事故もありました。

勝手に食べないしつけは、愛犬の命を守る大切なしつけです。

まずは、基本のトレーニングが大切です。

オスワリ、フセ、マテはもちろんですが

一番大切なことはアイコンタクトです。

 

アイコンタクトができるようになってから、この練習を開始します。

 

アイコンタクトは、犬が「どうすればいいの?」と思った時に

すかさず飼い主さんを見るようになっていることが信頼関係の証とも言えます。

 

自然に愛犬がアイコンタクトをしてくれないうちは

この練習を始めても難しいだけです。

 

また興奮した状態やご飯前のお腹がすいている時も練習のタイミングではありません。

 

たっぷりお散歩をして、ご飯もお水も終わり

愛犬が一番落ち着いている時間にやりましょう(*^-^*)

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2019年

8月

01日

命をかけてお散歩している飼い主さんへ

気温35度、アスファルト60度、灼熱の中お散歩するのは自殺行為です

犬の熱中症は人間と同じように重症化すると死亡率が高いことをご存知でしょうか。

犬は暑さに強いと勘違いしている飼い主さんもいたり、8月の酷暑の中、日中に平気でお散歩をしている飼い主さんもいたり・・・夕方であっても油断できないことをぜひ知っていただきたくブログに毎年書いています。

 

今年もまた外気温36度の猛暑日午後2時にお散歩している飼い主さんを目撃してしまったので、また書きたいと思います。

たとえ夕方17時でも、まだ太陽は出ています。

日向のアスファルトは50度以上です。

ぜひ素手でアスファルトを触ってみてください。

思わず「あちー!!」となりますから。

その暑いアスファルトの上を歩かせてはいけません。

アスファルトから数センチ~数十センチの犬たちの内臓が煮えてしまうのです。

 

決して大げさではありません。

本当に煮えてしまうのです。

犬の熱中症

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2019年

4月

10日

2愛犬の予防接種の正しい知識【健康で長生きを目指すために】

愛犬の混合ワクチンの予防接種、動物病院の言いなりになっていませんか?

 

病気を予防するためのワクチン接種で健康を害してしまうことがあるとしたら?

 

無知は可愛い可愛い愛犬を病気にしてしまうこともあります。

知識を持った上で予防接種の判断をしていきましょう。

癌や肝臓病やアレルギー、てんかんがもしかしたらワクチン接種が原因だとしたら?

 

全ての犬たちの健康と長寿のために

私が得た知識、体験したことを書いていきたいと思います。

5年前(2014年)の9月に開催された

「どうぶつとの暮らしを考えるフォーラム」に参加した「正しいワクチン」についての講義。

その際にコラムにも書きましたが

 

5年経ってようやく

 

混合ワクチンは

 

毎年接種しない方が犬の健康のためです

 

と声を大にして言えるようになりました。

 

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2019年

2月

22日

噛む犬の導き方

噛む犬のしつけは、ひとつの方法だけではありません。なぜ噛むか、それが攻撃性からなのか、防御反応からなのか、色々な視点から咬む原因を見つけ出すことが大切です。原因を探らずに手あたり次第しつけ方法を試しているのは逆効果です。ではどうしたらよいのでしょうか。

前回、犬の本当の幸せと題して

本当に必要なしつけについて書きました。

 

嬉しいことにとても反響があり、メッセージもいただきました。

 

「犬の本当の幸せはしつけから生まれる」

 

そのしつけが自分の大切な愛犬に適していなければ意味がない

 

 

そのことについて皆さん共感して下さったようで嬉しいです。

そして「咬む犬はどういうしつけが適していますか?」と質問をいただいたので

そのことについてブログを書くことにしました。

ここで咬むというのは「甘噛み」ではなく本気咬みのことです。

そして咬む犬をしつけるというよりは、

犬が人間を噛まないことを選択できるように導くと言った方が適しています。

咬む犬とひとことでいっても

その原因は様々です。

咬む原因を探らなければ、対処は見つかりません。

 

まずご自分の愛犬がなぜ咬むかを考えてみます。

飼い主さんたちから寄せられたご相談のいくつかを上げてみます。

 

1.咥えている骨を取られないために唸ったり咬む(咬もうとする)

 

2.お散歩中他の犬が怖くてパニックになって飼い主を咬む(咬もうとする)

 

3.お散歩中すれ違う犬や子供に攻撃的になって咬む(咬もうとする)

 

4.家族に抱っこされている犬に手を伸ばすと唸ったり咬む(咬もうとする)

 

5.寝ている犬のそばを通っただけで唸ったり咬む(咬もうとする)

 

6.ソファーにいる犬の隣に座ったら唸ったり咬む(咬もうとする)

 

7.撫でていたら突然咬む(咬もうとする)

 

8.耳掃除・爪切りをしようとすると咬む(咬もうとする)

 

9.何もしていないのに突然咬む(咬もうとする)

 

10.飼い主の靴下などを奪っていったので取り返そうとしたら咬む(咬もうとする)

 

その他にもベッドで寝ていたら、愛犬に噛まれ流血して起きたという方もいました。

 

 

犬は吠える、舐める、アイコンタクト、しっぽを振る、耳を動かしたりお腹を出して寝転んだりなどのほかに甘噛みや本気咬みをすることで感情を表現している動物です。

表現なのです。

人間にとってはとても痛い、また人に迷惑をかけたり、大けがの原因になったりと

絶対にやめてほしい表現方法なので

そのことを伝えるために原因を究明していきます。

原因究明する必要のあるものとそうでないものがあります。

咬むことで何もかも自分の思い通りになっているので、ただ手っ取り早く咬むことを選択しているだけのこともあります。

 

よく甘噛みと本気咬みとを混同されてしまっていることもあります。

甘噛みから本気咬みにつながることもあるとされていますが、それはありません。

人の肌に歯を立てることはだめだよって教えるチャンスとして甘噛みを利用することもあります。

また、甘噛みだとしても、それが出血するほどのものであれば加減を教えていった方がいいです。

叱りつけるのではなく、犬が人の肌に歯を当ててはいけないことだということを

理解していくように正の強化を使ってくださいね。

そして理解したらたくさん褒めてあげましょう。

 

マズルを掴んだり、口の中にグーを突っ込んだり、頭を叩いたり、

蹴とばしたり、そういうことは絶対にしないで下さい。

それで咬むことをしなくなるより、余計にひどくなることの方が多いです。

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2018年

12月

15日

ビルが教えてくれたこと~3年の闘病と犬生~

我が家の隣の隣に住むビーグルビル。

12月8日に虹の橋に旅立ちました。

あと1週間でビルは12歳になるところでした。

鼻腔腺癌という病気でした・・・

 

私にとってビルはご近所犬という感覚ではなく、近所に住む可愛い甥っ子のような存在でした。

ロッキーがまだ子犬の頃からお散歩友達として仲良くしてくれて、

Facebookの愛犬グループのオフ会に一緒に参加したり、楽しい楽しい時間を一緒に過ごせたことは、とても大きな幸せでした。

 

そして何より、ビルが命をかけて教えてくれたことを

私だけではなく、このブログを読んで下さる皆様にもぜひシェアしたいと思い、

流れる涙と戦いながら書きたいと思います・・・。

 

※写真は我が家のとらちゃんの応援オフ会「とらちゃんお散歩会」の時のビルです。

 

鼻腔腺癌・・・聞いたことはありましたが、まさかこの元気なビルが??

と最初は驚きしかありませんでした。

 

お散歩中にあった時に、興奮したりすると息苦しそうにすることもあったので

アレルギーからくる鼻炎かなと思っていました。

(ビルは食物アレルギーなどがありました)

でも3年前の11月ころに鼻血が出るようになって、

心配したビルママが何軒か病院に連れて行って

この病気であることが発覚したのです。

 

手術ができる場所ではなく、

 

「来年のお花見の時期はどうかな・・」と言われたそうです。

 

そして放射線治療、そして続いて抗がん剤を決断したビルママ。

 

良い先生、良い治療に恵まれ、ビルは病気を感じることなく、

余命宣告から3年も過ぎました。

 

私も1度鼻腔腺癌のゴールデンレトリバーにあったことがあって

その時も余命宣告から2年経っているということで

ビルにも大きな希望を持った記憶があります。

ビルと一緒にお散歩帰り家族が撮影してくれました
ビルと一緒にお散歩帰り家族が撮影してくれました

ビルは頑張りました。

飼い主さんご家族も頑張りました。

 

ビルに会うといつも私は

「ビルは本当に病気なの?」と言ってしまうほど元気に楽しくワクワク過ごしていました。

 

ビルママも病気のことをたくさんたくさん調べ、

病気やそれに伴う貧血などに効果があるというサプリや食べ物などを取り寄せたり、

そして何より楽しく過ごすことを選択していました。

 

病気にだけ目を向けて必死になるのではなく、ビルがいかに楽しく、ビルとの生活がいかに幸せになるかということを

考えていたように感じていました。

 

きっと不安も迷いもたくさんあったと思います。

治療のこと、経済的なこと、ビルの負担、その他にも色々な葛藤があったに違いないでしょう。

でも、いつも笑顔でビルと楽しく過ごしていたのです。

 

※写真はビルとのお散歩の帰りに、遠くにいた私の家族が撮影してくれたものです。

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2018年

12月

05日

犬の風邪・年末年始休業について

猛暑の夏がやっと終わったかと思っていたら

もう早くも12月です。

2018年も残すところ1か月を切りました。

 

真夏よりも犬たちにとっては過ごしやすい季節ですが、犬も気温差で体調を崩すこともありますので、

外気と室内の気温差が激しくなる12月以降は

体調管理も気を付けてくださいね。

特に幼犬や高齢犬、病中病後犬には注意が必要です。風邪をこじらせて肺炎から入院になる子もいるので・・・

人間と同じですね。

 

風邪の症状を書いておきますので、ご参考になさってください。

犬の風邪の症状

初期症状

・なんとなく元気がない感じ

・鼻が乾いている

・食欲が落ちている

・時々震える

 

中期

・くしゃみ

・咳

・鼻水

・下痢

・発熱

・目やに

 

重症

・痙攣

・ぐったりして起き上がれない

・呼吸困難(パンディングが激しい)

・下痢・血便・嘔吐

・食欲0

 

また初期から発熱している場合があります。

犬の検温は肛門に体温計を刺して測るので、嫌がったり動いたりしてうまくいかない場合は

早めの受診をしてください。

気温が低い日に何時間も外にいるのは小型犬(特に短毛種)はやめましょう。

衣服での調整ができる子であれば、おなかも冷やさないタイプの服を着せてあげましょう。

 

たまに初期症状をまったく見せずにいきなりぐったりして肺炎になる子もいたりします。

呼吸が荒くなったり、舌が紫色(チアノーゼ)になっているようなら

救急動物病院に受診してください。

日ごろから年末年始でもやっている救急病院を見つけてチェックしたり

一度健康診断などで受診して診察券を作っておきましょう。

犬はとても我慢強い動物です。

ぐったりしてからでは手遅れになることが多いので、日ごろから体調をチェックする癖をつけてくださいね。

 

日ごろから加湿と保温を心がけてください。

 

風邪の初期症状のうちは、犬用の湯たんぽを使ったり

水分や栄養がたっぷり取れる工夫をしてくださいね。

幼犬や高齢犬、病中病後犬は、特に冷やさないことが重要です。

運動不足になるのも困りますが、お散歩時は長時間にならない工夫もして下さいね。

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2018年

11月

09日

犬の本当の幸せとは

飼い主さんの目を見つめるプリンちゃん。飼い主さんも幸せそうです。
飼い主さんの目を見つめるプリンちゃん。飼い主さんも幸せそうです。

犬のしつけについて色々な考え方も捉え方もありますが、

個々の犬の性格や飼い主さんの生活スタイルによって教えることや伝えることは違います。

たとえば、マンションに住んでいたらエレベーターでは静かにするとご近所に迷惑がかからないのでエレベーター吠えを無くすしつけが必要ですし、

赤ちゃんが生まれるご家庭では、赤ちゃんに対しての接し方を教える必要もあります。(何かあってからでは遅いのです)

 

飼い主さんがお勤めを始める場合は、落ち着いてお留守番ができる練習もした方がいいでしょう。

咬んだり唸ったりする子には、その原因を探って安心させてあげることも必要です。

「咬まないでね」と頼んでも咬むのですから(;^_^A

 

「しつけ」とは

愛犬と家族、そして周囲の方々との幸せな共生のため、

何より、愛犬がストレス少なく安心安全に生活できるようにするためのものだと

私は考えています。

 

言いかえれば、

「犬の本当の幸せはしつけから生まれる」

とも言えますね。

 

人間社会に住まわされ、人間社会のルールやマナーにあわせなければならない犬たちに

少しでもストレスを少なく、幸せに生活してもらえるように

私たち人間は努力していきたいですね。

 

でも数えきれないしつけ本やネットに氾濫するしつけ方法、

有名なドッグトレーナーの手法など

色々ありますが自分の大切な愛犬に適していなければ

意味がありません。

 

ある有名なトレーナーさんは「犬にアイコンタクトを教える必要はありません」

「フセを教える必要はありません」と断言しています。

 

確かにアイコンタクトを教える必要のない子もいます。

犬の本能として知らない人や犬にじっと目を見つめられると

恐怖心や攻撃性を刺激されます。

でも、信頼関係のある家族とのアイコンタクトは、

犬も人間も両方、幸せホルモン「オキシトシン」が分泌されるという研究結果があります。

 

教えると自らアイコンタクトをしなくなるとも書いておられますが

アイコンタクトを教えている私としては、それこそナンセンスで

もったいないことだな~と思っています。

犬によっては、知らない人や犬とのアイコンタクトは怖いものじゃないよと教えることで

他者への攻撃性や恐怖心を軽減できることもあるので

教えた方がいい子もいるのです。

そしてアイコンタクトを教えても、自然なアイコンタクトをしなくなることはありません。

実際、私が教えてきているワンちゃんたちは

みんな自然にアイコンタクトをしてきます。

アイコンタクトを無理強いしているわけではなく

自然なアイコンタクトの方法を伝えている、ヒントを出しているということになりますね。

 

フセも教えると興奮癖のある子にはとても有効ですし

ドッグカフェや動物病院でもフセて待っていられると落ち着いていられます。

愛犬も落ち着ける方法を教えてくれる飼い主さんを

ますます信頼してくれるという大きなメリットがあるのに、

教えないなんて、もったいないと思うのです。

または教えた方が絆が深まることもたくさんあります。

 

必要ある子、必要ない子、それはプロのトレーナーならわかります。

 

でも私はアイコンタクトを始め、フセやオスワリ、クレートトレーニングは

教えておくべきだと考えています。

 

犬が伏せることで頭の位置が下がり、興奮した脳が落ち着くというデータもあります。

興奮癖のある子は、フセが苦手なことが多いのです。

犬たちも興奮状態が長く続くより、落ち着ける方法を知りたいのです。

落ち着いたら自分も楽になり、その上褒めてもらえるのですから。

 

病気になったり怪我をしたりして動物病院に頻繁に行くようになることもあります。

待合室や診察台でフセで落ち着いていられたら、余計なストレスがかからずにすみますよね。

恐怖で固まってしまったり、獣医さんや看護師さんに吠えかかったり

咬んだり、、そんなことになる前に大丈夫だよという言葉より

フセをさせてあげるだけで落ち着けることが多いのです。

もちろん、普段から日常でフセで落ち着けることを教えていればこそですが・・・

 

入院となっても、クレートトレーニングができていれば

少ないストレスで済みそうですね。

 

また大きな災害があって避難所生活になることやクレートで過ごす時間が多くなったりすることもあります。

できれば愛犬のストレスが少ない方がいいでしょう。

そんな時に、教えておいてよかった~~となるしつけはたくさんあります。

 

被災地の動物保護施設で私はたくさん見てきました。

クレートで大暴れして鼻やパット(肉球)が血だらけになっている犬たちを・・・・

ストレス性脱毛であちこちに禿を作っている子もいました。

毛艶もまったくなく、ストレスから自虐行為(自分の足を噛む)などもある子もいました。

 

普段狭いゲージやクレートに入ったことの無い子が

住み慣れた家、大好きな飼い主さんから離れて

どんな思いで過ごしていたでしょう。。。

もし、クレートやゲージで落ち着けることを飼い主さんに教えてもらっていたら

被災後の生活もストレスがもっと少なかったもしれません。

血だらけになることもなかったかもしれません。

 

万が一を考えて、愛犬に色々なことを教えてあげたいものですね。

楽しくコミュニケーションの1つとして♪

 

しつけとはそういうものです。

人間社会で暮らしていく犬たちに、安心と安全、ストレスフリーで過ごせる方法を伝えること。

 

教えられることなのに

「人間の身勝手だから」という理由をつけて

教えないのは、人間側の怠慢です。

 

ベビーカーや自転車など動くものに吠えかかってしまうビーグルげんちゃんに家の中でベビーカーに慣れてもらう練習をしているところです
ベビーカーや自転車などに吠えかかってしまうビーグルげんちゃんに..

今回、このブログを書いたのも

色々なドッグトレーナーが

色々なしつけについての考え方を

我こそが正しいと断言し

こうあるべき!!と公表しているのを見て

 

こうやって飼い主さんは振り回され

愛犬も振り回されているのだろうなと

なんだか悲しい気持ちになったからです。

 

こうあるべきことは一つだけ。

「犬に体罰でしつけてはいけない」

それだけです。

 

チョークチェーンなどで痛みや苦しみ、恐怖を与えるしつけはしつけではなく虐待です。

 

決して他のトレーナーさんを批判しているわけではなく、しつけ方法はその子の性格や飼い主さんの生活スタイルなどでそれぞれ違うということを皆さんに知っていただけたらと思い、勇気を出して書くことにしたのです。

 

私は今は、家庭犬のしつけはご紹介のみお受けしていますし

セラピードッグ育成トレーニングを主にやっているので

いったいどれだけの方が私の言葉を受け入れて下さるかはわかりません。

 

でも、どうしてもこれだけはご理解いただけたら嬉しいです。

 

愛犬を幸せに健康に安全に過ごして欲しいならば

愛犬に適したしつけをしていただきたいです。

 

ひとつの方法や考え方に囚われず、愛犬や生活スタイルに合わせて

ご自分の愛犬が幸せになれるしつけ方法を見つけていただきたいのです。

 

交渉事故、近所迷惑、こそこそ散歩、しつけジプシーになることなく

皆さんに幸せなドッグライフを過ごしていただきたいです。

 

この写真のビーグルはげんちゃん。

昨年まで家庭犬しつけでトレーニングに伺っていました。

お散歩中にベビーカー、車いす、台車、自転車など動くものに吠えかかってしまうげんちゃんに

家の中でベビーカーに慣れてもらう練習をしているところです。

この後、車いすでも練習し、外でも練習して

動いて近づいて来ても大丈夫ということを伝える努力を飼い主さんと共にしました。

そして無事に吠えかかることがなくなり、

飼い主さんもげんちゃんも安心してお散歩に出られるようになりました。

 

げんちゃんの飼い主さんからのご感想も合わせて読んで下さい。

 

そうなんです。

げんちゃんには、ベビーカーや車いす、自転車も恐怖の対象ではないよということを

伝えるしつけが必要でした。

お散歩中の刺激を無視できるタイプの子なら、無視することを教えればいいのですが

げんちゃんは、「無視する」ことより「大丈夫なんだよ」ということを伝えた方が良いと判断したのです。

 でも他のワンちゃんで吠えたりしない子には必要のないしつけでもありますよね。

 

セラピードッグの育成トレーニングでも、車椅子やベビーカーに愛着を持つ

安心する、一緒に楽しく歩く(並行歩行)という練習があります。

 

セラピードッグトレーニングは家庭犬としてもとても役に立つものなのです。

 

その子にとって必要なしつけを正の強化(陽性トレーニング)で

愛犬に喜びと楽しさの中でたくさんのことを伝えていくことで

飼い主さんとの信頼関係が育ち、揺るぎない絆となっていくこと・・・

皆様にも知っていただきたいです。

落ち着いて従順、そして犬らしさを失わないしつけ、

少しずつブログでもアップしていきたいです。

 

全ての愛犬家と全ての犬たちが穏やかで幸福な毎日が訪れますように・・・・

 

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2018年

7月

28日

夏期休業について

猛暑、酷暑の夏となっていますね。

そして台風12号もこの週末にやってきます。

豪雨被害の被災地も通過するということで

とても心配です。

どうぞ安全にご留意なさってください。

 

そして気温がそれほど高くなくても湿度に樹分注意してください。

犬は気温よりも湿度に弱いとされています。

 

  

犬の熱中症について

 

もぜひ、お読みください。

 

8月は不定期に夏期休業させていただきます。

 

レッスン、お問い合わせ返信、フード発送などお休みとなりますので

ご確認お願いします。

 

夏期休業

8/11~8/19

8/28~8/29

9/1~9/2

 

ご不便をおかけしますが、フードのご注文は8月に入ってすぐお願いいたします。 

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2017年

7月

31日

夏期休業について

とうとう明日から8月ですね。

 

猛暑が続いておりますが

皆様わんちゃんの熱中症には注意されていますでしょうか?

 

今年も30度越えの毎日が続く神奈川ですが

昼間の2時頃にワンちゃんのお散歩をしている人をみかけました(@_@;)

 

びっくりです。

飼い主さんの知識が無いと、ワンちゃんはたまりませんね。

ぜひ、この時期は朝は早朝に、夜は日が暮れて、アスファルトの温度が下がってからお散歩に出かけてくださいね。

 

犬の熱中症について

 

もぜひ、お読みください。

 

明日から不定期に夏期休業させていただきます。

 

レッスン、お問い合わせ返信、フード発送などお休みとなりますので

ご確認お願いします。

 

夏期休業

8/1~8/4

8/14~8/16

8/19~5/21

 

8月19~21は福島にボランティアに行ってきます。

仮設住宅の夏祭りでたこ焼き屋さんをやります(#^^#)

お手伝いしていただける方はぜひご連絡下さい。

 

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2017年

6月

10日

愛犬が食中毒にならないために!

6月から梅雨入りし、夏にかけて気をつけたいことは

熱中症ばかりではありません。

 

この時期意外に多いのが食中毒です。

嘔吐・下痢・発熱・痙攣など症状は様々です。

 

食中毒の主な原因は

 

1チョコレートやブドウなどの犬にとって毒性のある食べ物を口にしたとき

 

2カビの生えたものを食べたとき

 

3人間の飲み薬を誤飲したとき

 

4その他、他の犬の糞便を口にしたときや除草剤や農薬が口に入ったとき

 

1の犬にとって毒性のある食べ物については、最近の飼い主さんはよくご存じの方も多いですね。

 

この時期に多いのが2のカビです。

 

カビの生えたものなど食べさせてないわ!とおっしゃっていても

実はドッグフードのドライでも、この時期はカビてしまうことが多いのです。

 (カビは目に見える頃には大繁殖しているということなのです)

 

昨年6月にもこんなことがありました。

 

小型犬1頭のみしかいないのに、お得だからと5kgのドッグフードを買って与えている飼い主さん。

ある日、突然の嘔吐と下痢になった愛犬を動物病院に連れて行き、

嘔吐物と便を持参しました。

嘔吐物の未消化のドッグフードからカビの菌が見つかり

ご自宅のドッグフードの袋を見てみるとうっすら白っぽいカビが底に生えていたそうです。

 

6月から9月くらいまでは

ドッグフードを開封したら、小分けに密閉袋に入れて冷蔵庫で保存して、なるべく早く食べきるようにしてください。

 

冷蔵庫から出したらフードが冷たいので

室温に戻してあげたい気持ちになりますが

常温にさらす時間はなるべく短い方が賢明です。

密閉袋の蓋を開けずにそのまま室温に戻してから与えてください。

 

冷蔵庫にスペースが無い場合は、

小さめのパッケージを購入して

開封したら2週間くらいで食べきる量を選んでください。

そして、しっかり密閉してから

日の当たらない風通しのいい場所に保管してください。

 

 

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2016年

9月

25日

愛犬を大切に思うならやって欲しいこと

愛犬を大切に思うならやって欲しいこと1

愛犬は、私たちにとってかけがえのない存在ですね。

いつまでも一緒にいたい、いつまでも大切にしていきたいと思っている飼い主さんは

ぜひ、このブログを読んで下さい。

 

愛犬の安心安全と信頼、そして

いつまでも一緒にいられるためのブログです。

夏になると、花火や雷の音に怯えて

びっくりした拍子に窓や玄関から飛び出したり

お散歩の途中でパニックになって逃走してしまったりということが多発します。

 

怖がりさんのワンちゃんには特に気を付けてほしいです。

 

普段いくらしつけをしっかりしていても

パニックになった犬には指示は聞こえません。

トレーニングは必ずプロのトレーナーさんに依頼すること。

無知のトレーニングは、逆効果になるからです。

でも飼い主さんとしてぜひ知っておいていただきたいことを書きたいと思います。

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